社会 / SOCIETY
情報商材販売から特殊詐欺を経て殺人未遂を犯した男の転落
政界往来 公開日時:2019-12-15
子育て中の親は子供たちに「嘘つきは泥棒の始まり」と言い、平気で嘘をつくようになると泥棒も平気でするようになる、つまり嘘をつくのはよくないと戒める。それを守れず嘘をついて泥棒をするようになっても、人を襲ったり、殺そうとするところまでは至らないのが普通だと思われてきた。犯罪を実行するには高い壁が存在すると言われてきた。ところが最近は、その壁をいとも簡単に乗り越える元・普通の人たちがいる。ライターの森鷹久氏が、情報商材の販売から殺人未遂事件へと駆け抜けてしまった男の転落をたどった。
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「やばい奴だとは思っていましたが、まさかここまで…。奴に何があったのか、地元では誰も知る人はいません」
タイの拠点から日本国内に特殊詐欺の電話をかけていた数十名の日本人が逮捕された事件で、アジトである部屋の契約に関わっていたとして逮捕された福岡県出身の男(30)が、今度は殺人未遂で… → 続きを見る
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