経済 / ECONOMY
雇用・労災保険の過少給付、数百億円 予算案修正へ
政界往来 公開日時:2019-01-15
賃金や労働時間を示す毎月勤労統計で不適切な調査があった問題を巡り、同統計を基に算定する雇用保険と労災保険で合わせて数百億円の過少給付があったことが分かった。統計で従業員の賃金が比較的高い大規模事業所が集計から抜け落ちたため、賃金が実態より低く算出され、受け取れる金額が減った失業者などが多くいたためだ。
厚生労働省が不適切調査を約14年間にわたり放置していたことも判明した。
厚労省は11日に一連の問題に関する影響調査の結果を公表する。
厚労省は雇用保険、労災保険、船員の労災にあたる船員保険の給付額を精査してきた。雇用保険の失業給付などは同統計の平均給与額の増減によって金額が変わる仕組みだ。病気やケガを補償する労災保険の給付でも影響があった。
政府が昨年12月に決めた2019年度予算案に計上した給付額は、必要な額と異なる可能性がある。政府は予算案を修正し、改めて閣議決定… → 続きを見る
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