メインメニュー 政治政治のページへ経済のページへ社会のページへ文化のページへメインメニュー 政治

社会 / SOCIETY

流 転 ― 水野健・波瀾万丈の半生 〓最終篇〓

公開日時:2015-02-01

 

流 転 ― 水野健・波瀾万丈の半生     〓最終篇〓

■各界の著名人が語る“水野像”

 いくつもの「伝説」に彩られている水野健。これまで述べたように、その人脈は各界に及んでいる。最後にそれぞれのジャンルで活躍している著名人に水野評を聞いた。
 まずタレント生活が長い“大御所”左とん平が「会長との付き合いは、私がもっとも古い」と、前置きして水野の人物像を語った。
「私は東京ボン太(漫談家=故人)の紹介で知ったのですが、もう35年〜40年にもなります。その間、とにかく裏切ったことのない人。
 これだけの長い付き合いですから、会長の不遇の時代や余り良くない噂が流れていたのも知っています。
 しかし、それらの過去についても、会長は『いい経験だった』『人生の勉強になった』とサラリと言うのですから素晴しく、こんな人はいないでしょう、永遠の友です」
 60年代に一世を風びしたグループサウンズ。その頂点に立った「スパイダーズ」のボーカルとして活躍した井上順が口を開く。
「今では死語になつたかのような“義理”“人情”ですが、会長は、この二つの言葉をモットーに生きている方です。年下の者を守ってくれるのです。いまはこんな人いないのでは。会長に世話になった人は、それこそ山ほどおりますょ。こんな人だから最後まで皆ついて行きますょ」
“モノマネ四天王”の1人・栗田貫一は、
「私も可愛がってもらっている1人です」と述べた後、ズバリ一言だ。
「温かさのある人」――と。
 モノマネ界からはもう1人、大物・清水アキラが証言する。
「一言でいえば、大先輩なのに全く偉ぶらない人。会長が主催のゴルフ会でも、必ずみなさんを送り出します。決して『招待したのは俺だ』という態度は全く出さない。そういう“心”“気持”の“形”を持っている人。
 芸能界は往々にして、先輩が後輩に挨拶されても、無視する人がいます。ベテランのおごりと言いますか、私は会長の日常を見て、こんな姿勢ではいけないと会長に教えてもらいました。
 それと、会長はとにかく面倒見がいい人。私の息子に対しても、何かと気を使ってもらっています。私の身近にこんな人はいない」
 水野を「神」に擬して、興味を引く話をするのは俳優の渡辺裕之だ。
「仏教用語だと思いますが、5つのゴク“5ゴク”という言葉があります。その中に確か“地獄”があります。地獄を見た人は“神”に近づくと言われています。会長はまさに地獄を見た方ですから“神様”です。それは人柄に出ているでしょ。私は、さほどプライベートの付き合いは有りませんが、電話すると開口一番に『ナベちゃん元気か』と声をかけてくれます。
 いつだったか会長の事務所に行ったとき、いろんな写真を見せてもらって、過去の話を本人の口から聞きまして『すごいことをやってきた人ナンダ』と痛烈に感じました。こんな人は滅多にいないでしょう。
 とにかく“つながり”を大切にする人。これだけ各界のみなさんが集まったのはその証左ですょ」
 この渡辺の文脈で捉えれば“ゴッド・水野”の誕生で、水野のいくつもの「伝説」が「神話」となる。
 スポーツ界からは、水野と同じプロ野球界OBの徳武定祐(元中日ドラゴンズのスラッガー)が、口火を切ってくれた。
「大学時代から卒業してからも、会長にはお世話になっています。私が選手時代、アメリカに修業に行った時など、本当にお世話になりました。
 私は現在、早稲田大学野球部のコーチをしているのですが、会長は『現役の選手を連れてこい』と言ってくれます。それで度々連れて行くのですが、いつも食事をごちそうしくれて、選手を激励してくれます。
 選手たちは、それは歓迎です。連れて行ってくれる所はすべて1流どころ、とにかく面倒見がいい人です」
 水野にしてみれば、息子のような年代のプロ野球OB元木大介と水野雄仁(ともに元巨人)の2人は、
「プロ野球選手の大先輩として、後輩達のいいお手本であり、会長は我々の目標です」
と、口をそろえる。
 世界に名を轟かせた競輪選手の中野浩一は、
「誰に対しても平等になんでも受け入れてくれる人」
と、言葉少なめに含蓄のある証言をするのだった。
 実業界からは日能研の小嶋勇がユーモアたっぷりに、
「5〜6年前からゴルフを中心にお付き合いさせてもらっています。会長は麻雀が好きで、私はいつも卓を囲むのですが、牌をなかなか切ってくれない。それが作戦かも知れませんが、もう少し早く切ってくれれば、もっと好きになるのですが(笑)。
 麻雀は脳が活性化しボケ防止に良いと言われてますが、わたしどもは会長のボケ防止のために、付き合わされているのかも(笑)。
 もちろん冗談ですが、こんなにみんなに好かれている人。いつもこれだけの人が集まるわけで、とにかく長生きして欲しい」
 アルファクラブ(さがみ典礼など)の代表・神田成二も、小嶋同様に水野の長生きを心から願う。
「私は水野会長とは、年齢的に1回りちょっと違うのですが、対等に付き合ってもらっています。私がゴルフ場の経営ができたのも、すべて水野会長のおかげです。日々夜な夜な一緒です。元気で長生きをして欲しい」
 女性陣からはこんな声が飛び込んできた。女優の芦川よしみが、
「このなかでは、私が1番短い付き合いだと思います。親友の根本リツ子さんに紹介されたのですが、それを機にゴルフを始めました。
 会長はまったくの初心者の私に『がんばってね』と、優しい言葉をかけてくれました。本当にみんなに平等の付き合いをしてくれる素晴しい方です。いつまでも元気でいて欲しい」
 と水野の優しさを強調すれば、若手の2人からは、
「豪快でセクシーなおじ様」(タレントの渡辺めぐみ)
「たくましく優しいオジサン」(元CCガールズの森洋子)
 との証言が。
 水野健・齢80歳を迎えて、女性にはいまだモテモテである。
 もちろん、立場が違えば評価は180度違う。しかし列挙した証言は、決して“仲間内”の声ではなく、腹の底からの水野評だ。
 そして各界でそれぞれが1時代を築いた面々の言葉だから重みがある。
 聞こえてくるのは「人をだまさない」「人を貶めない」そして「面倒見がいい」――という水野像で、彼らが共通して語る言葉だ。
 それは言わば、水野健という強烈な“磁場”に引き寄せられ、そして知らぬ間に心が捕えられていった、という彼らの心象風景を余ることなく伝える。
 とにかく、世間で言われてきた“水野像”とは、まったく異にしていることが分る。世間の風評などは所詮いい加減なもの。水野という男、付き合えば付き合うほど、真の素顔が浮き彫りされて、評価は一変するハズだ。

 

関連画像

流 転 ― 水野健・波瀾万丈の半生     〓最終篇〓  流 転 ― 水野健・波瀾万丈の半生     〓最終篇〓  流 転 ― 水野健・波瀾万丈の半生     〓最終篇〓  流 転 ― 水野健・波瀾万丈の半生     〓最終篇〓 

 

 

 

会員登録をすると、全記事の全文をお読みいただけます → 会員登録

 

会員の方は、こちらからログインできます → 会員ログイン

 

区切り線