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防空識別圏

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政治 / POLITICS

著者を、そしていまなお読者を衝き動かす...太平洋戦争末期、沖縄からの海軍電文

政界往来  公開日時:2014-12-02

 

「沖縄県民斯ク戦ヘリ 大田實海軍中将一家の昭和史」(田村洋三著、講談社)


 太平洋戦争末期の沖縄戦の最中、本土に打たれた海軍の電文がある。戦果報告や応援要請を一切せず、沖縄県民の献身的姿勢のみを記した異例のその電文の末尾はこう結ばれている。「一木一草焦土ト化セン 糧食六月一杯ヲ支フルノミナリト謂フ 沖縄県民斯ク戦ヘリ 県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」

 本書は、この電文の発信者、沖縄方面根拠地隊司令官・大田實(おおた・みのる)海軍中将の伝記である。平成四年夏から五年春にかけた読売新聞のシリーズ記事を元に、記事執筆の中心人物であった同大阪本社元社会部長・田村洋三氏が退職後に補完し出版した。
連載という由来がありながら、著者が田村氏個人であり新聞社○○取材班ではないところに、本書の性格が表れる。電文に衝き動かされた著者の情熱こそが、紙面連載と本書を成立せしめたのであ… → 続きを見る


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